便秘で受診するための知識

医療機関を受診するには

便秘に悩んでいる人はたくさんいても、便秘を治療するために病院などを受診している人はあまりいません。

 

というのも、『便秘専門の医療機関』というのがほとんどなく、何科に診てもらえばいいのかわからない人が多かったり、胃腸科や内科に行ったとしても、便秘を専門としている詳しい医師も少ないからです。

 

また、『体質だから仕方がない』と受診する前にあきらめてしまう人もいます。

 

ですが一口に便秘といっても、内臓の病気が原因で便秘になっていることもあるため、医療機関で診てもらうのは大切なことと言えます。

 

便秘の専門科ってあるの?

 

便秘の治療目的でかかる場合、最も理想的なのは『便秘外来(べんぴがいらい)』です。

便秘外来はその名の通り、便秘の治療を専門にしているところで、個人病院のほかに総合病院の中に専門のセンターや診療科がある場合や、総合病院や大学病院の消化器内科、胃腸科などで曜日を決めて設けていることもあります。

しかしながら、全国的にまだまだ数が少ないため、行ける範囲に便秘外来がないことも多いです。

 

便秘外来以外で診てもらうには

 

診察は?

近隣に便秘外来がない場合、候補としてあげられるのは消化器内科、または胃腸科です。

 

便秘の中には腸に何らかの病気があって起こる症候性便秘(しょうこうせいべんぴ)があり、消化器内科や胃腸科は特に症候性便秘の治療に向いています。

 

さまざまな理由で大腸のはたらきが鈍くなる常習性便秘(じょうしゅうせいべんぴ)については、治療をしているかどうか確認をしたほうが良いでしょう。

 

また、大腸・肛門科でも便秘の治療をしているところがあり、直腸や肛門周辺のはたらきが低下して起こる直腸性便秘(ちょくちょうせいべんぴ)に悩む人は、こちらが向いています。

 

医療機関で治療を続ける場合、そこが便秘治療に理解が深いかどうかをよく見極めましょう。

 

見分けるポイントは下剤の取り扱い方で、詳しい説明もなく、ただ下剤を処方するだけで終わり、というところは避けたほうが良いと言えます。

 

どんな場合に受診したほうがよいのか

 

まずは便秘が継続する場合です。特に、便秘や下痢が二週間以上続いているときは、何かの病気である可能性があるため、受診することが望ましいです。
発熱や嘔吐、便に血が混じるといった便秘以外の症状がある場合や、急に便秘になった時は、緊急性のある病気の可能性があり、早めに受診したほうが良いでしょう。
病気を原因とする症候性便秘の場合、放置すると大変なことになる場合があります。

 

 

治療にかかる費用はどれくらい?

 

 

内視鏡検査(ないしきょうけんさ)やX線検査(エックスせんけんさ)など、便秘の裏に病気が隠れていないかの検査や、それで病気が見つかった場合の治療には健康保険が適用されます。
ただし、検査で特に異常が見つからない常習性便秘の場合、その後の治療は内容次第で健康保険が使えないこともあります。
便秘相談は自由診療という病院もあり、その場合は全額負担となるため、費用については一概には言えません。

 

 

市販薬でなんとかできない?

便秘は体質だから……と医療機関へ行くのを渋り、市販薬で何とかしようとする人がいますが、安易に市販薬に頼るのはよくありません。
ごく一時的な便秘なら自己判断で薬を使っても良いですが、慢性の便秘でそれをするとつい薬に頼りがちになり、気がつけば下剤依存症になっていた、なんてこともあります。
市販薬を頻繁に使っている、規定量以上の市販薬を使うことがあるような場合は、思い切って受診しましょう。

 

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