診察を受けることでしか分からない便秘の原因とは!?

実際に診断を受けてみないと?

便秘で医療機関を受診するなんて大げさな……と思う人はいるでしょう。

 

ですが、その判断があなたの今後の人生の大きな命運を分けることになるかもしれませんよ。
というのも、便秘の原因はストレスや大腸機能の衰えだけではなく、命に関わるような病気が原因となっていることがあるからです。

 

 

受診することで隠れた病気がわかる

 

病院の診断方法

便秘を治療したくて受診した場合、問診のほかに腸に病気がないかどうか、腹部X線検査(ふくぶエックスせんけんさ)や大腸内視鏡検査(だいちょうないしきょうけんさ)を行います。

 

その結果、思わぬ病気が発見されることがあるのです。

 

病気が原因で起こる便秘のことを症候性便秘(しょうこうせいべんぴ)と呼びますが、この便秘の場合、メインは他の病気であり、便秘はその病気の症状のひとつとして起こっています。

 

病気を治療すれば解消されますが、ただの便秘だと思って自己流の解消法を続けているだけでは、知らぬ間に病気が進行して命に関わる危険もあるので、便秘で受診することはとても大切なことと言えるでしょう。

 

症候性便秘の場合、便秘以外にも腹痛や発熱などの症状が出ることがありますが、『ただ調子が悪いだけ』と思い込んでしまったり、他の軽い病気と勘違いして放置してしまう人もいます。

 

二週間以上便秘が続いている
便秘以外にも症状がある
便秘だけでなく下痢も起きている

 

という場合は、できるだけ早く受診するようにしましょう。

 

大腸内視鏡検査の流れ

 

検査のうち、腹部X線検査はその日のうちにできますが、大腸内視鏡検査は検査前の準備が必要なため、後日改めて行うことが多いです。

 

内視鏡検査はひどく苦痛なものと思う人もいますが、鎮痛剤(ちんつうざい)や鎮静剤(ちんせいざい)を使うこともできるため、不安な場合は医療機関に相談しておきましょう。

 

検査は次のような流れで行われます。

まずは問診で医師に便秘の状態やその他の症状などを伝えます。

 

その上で内視鏡検査をする方向に固まったら、都合のつく日に検査を予約しておきます。

 

検査前、下剤や腸内洗浄(ちょうないせんじょう)で便を全て出してしまい、医療機関によっては必要に応じて鎮痛剤や鎮静剤を投与します。

 

ベッドに横になり肛門から内視鏡を入れて、腸の様子をチェックします。時間はおよそ10分から15分程度です。

 

検査終了後、腸にたまった空気を出すためにしばらく休憩し、状態が落ち着いたら帰宅できます。

 

排便異常をひきおこす病気と治療

大腸がん

 

大腸にできるがん。症候性便秘の原因となり得ます。
治療方針は進行度や年齢、他の持病との兼ね合いなどを考えて決められ、内視鏡手術(ないしきょうしゅじゅつ)や開腹手術(かいふくしゅじゅつ)など、主に外科的な処置をします。また、抗がん剤が使われることもあります。
放置すると命に関わる大きな病気です。

 

 

大腸ポリープ

 

大腸の粘膜にできるポリープです。症候性便秘の原因になります。
良性のものと、放置するとがんになるものに分かれますが、サイズが小さいうちは自覚症状がほとんどなく、気がつきにくい病気です。
ポリープの大きさや個数、その種類によっては経過観察だけの場合もありますが、内視鏡手術で切除するのが一般的です。

 

 

潰瘍性大腸炎(かいようせいだいちょうえん)

 

直腸から大腸に向けて潰瘍やただれがおきる病気で、原因ははっきりわかっておらず、厚生省から難病の指定をされています。腹痛や血便、下痢を起こします。
治療法は炎症を抑える薬物療法(やくぶつりょうほう)と食事療法(しょくじりょうほう)が中心で、ほとんどの場合それで普通の暮らしが送れますが、大量出血があったり、腸が腫れて毒素が全身に回ってしまう中毒性巨大結腸症(ちゅうどくせいきょだいけっちょうしょう)を起こすなど、重症の場合は手術が行われます。

 

 

クローン病

 

小腸、大腸を中心に、消化管に深い潰瘍ができる慢性の病気です。潰瘍性大腸炎と同じく、血便や腹痛などが起こる難病です。
免疫機能(めんえききのう)の異常が原因ともされていますが、はっきりしたことはまだわかっていません。
やはり薬物療法と食事療法が中心ですが、炎症で腸が極端にせまくなる狭窄(きょうさく)が起こったり、腸に穴があくなどの症状が出たら、手術になります。

 

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